日本語の語彙(単語)には、古代からの日本語にある言葉である大和言葉、奈良時代以降に中国からもたらされ、漢文を読むことができる人々からその利用が始まった漢語、そして特に明治以降になって西洋諸国からもたらされた外来語を起源とする言葉があります。大和言葉は、ひらがなで表現できる言葉で、日本人には直観的に分かり易い言葉です。漢語の言葉は、大和言葉に比較すると直観的でなく、その音に対する漢字を知らなければ、意味を正確に捉えることは難しい特徴があります。例えば、「からくり」は何か「しかけ」が隠れているものを言う大和言葉です。同じようなものを漢語を使うと「機械」と言うことができます。ずっと簡単な表現になりますが、音を聞いただけでは、「機械」を言っているのか、「機会」を言っているのか分かりません。最近の日本の会話では、鉄などの金属部品で成り立っている機械を「マシン」と呼ぶことがあります。意味的な違いはほとんどありませんが、英語のmachineの音を模して作られた新しい日本語、外来語です。
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